【Mac】研修動画の作り方|外注せず無料・透かしなしでeラーニング教材を作成

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【Mac】研修動画の作り方|外注せず無料・透かしなしでeラーニング教材を作成

制作会社に研修動画の見積もりを取ったら、1本25万円・納期1.5ヶ月——。その数字に手が止まって、このページにたどり着いた人は多いはずです。

でも、よく考えてみてください。新人研修やコンプラ研修で伝えたいのは、結局スライドと、それを説明する自分の声だけ。テレビCMのような演出は要りません。だとしたら、わざわざ外注しなくても、手元のMacで録れるのではないか——その直感は、ほぼ正しいです。
この記事では、研修・eラーニング動画を外注せず、無料で、配布できる体裁(透かしなし)で内製する作り方を、Macユーザー向けに整理します。多くの人が最後に詰まる「録画工程」を最短化して、今日のうちに最初の1本を録り始められる状態を目指しましょう。

この記事はmacOSを前提にしています。Windowsの方は手順の一部(標準機能の挙動)が異なる点にご注意ください。


研修動画は「スライド+音声」で十分。外注しないという選択

まず、内製は安っぽくなるのでは?という不安に先に答えておきます。研修・eラーニング用途では、スライド+クリアなナレーションで必要十分です。受講者が知りたいのは中身であって、映像の凝り具合ではありません。

内製が有利になる「損益分岐点」

研修動画を外注すると、相場は1本あたり20〜30万円、納期は1〜2ヶ月が目安です。一方、内製の初期投資は機材・ソフト代で10〜15万円ほど。年に5本以上作るなら、内製のほうがコストで有利になる、というのが各制作会社の試算でおおむね一致している分岐点です。
さらに見落とされがちなのがスピードと修正のしやすさ。外注は1本仕上げるのに1〜2ヶ月かかりますが、内製なら急ぎでも数日で形になり、内容が変わっても自分で何度でも撮り直せます。研修は制度改定や商品変更で内容が古くなりやすいので、この「すぐ直せる」価値は大きいです。

凝った演出は外注、定番研修は内製

正直に言えば、内製がすべてではありません。会社の顔になる採用ブランディング動画や、アニメーション・実写演出を凝らしたい動画は、プロに任せたほうが結果が出ます。

現実的なのはハイブリッドです。
  • 内製向き:新人オンボーディング、コンプラ・情報セキュリティ研修、ツール操作マニュアル、製品知識の共有など、中身が命で更新頻度が高いもの
  • 外注向き:採用・ブランディング、凝った演出が必要な少数の動画

「数をこなす定番研修」を内製に回すだけで、外注費はぐっと下がります。

「顔出し」より「スライド+ナレーション」が続く理由

カメラの前で講師が話す動画は、撮影のハードルも、撮り直しのハードルも高くなります。照明や背景が気になり、噛んだら最初から……となって、結局1本も完成しません。

大学の遠隔授業マニュアルでも、顔出しは必須ではなく「スライド+音声」で十分という案内が主流です。スライドを画面に映し、ナレーションを乗せる形なら、台本を見ながら淡々と録れて、続けられます。まずはこの形から始めるのがおすすめです。

研修・eラーニング動画の作り方【4ステップ】

全体像はシンプルです。次の4ステップで回します。録画(ステップ③)が最大の山場なので、ここは次の章で詳しく扱います。

① 設計:1本10分・1テーマに絞る

最初に決めるのは「1本で何を伝えるか」です。あれもこれも詰め込むと、長くて見られない教材になります。1本5〜10分・1テーマを目安に分割しましょう。「情報セキュリティ」ではなく「パスワード管理だけ」のように、テーマを小さく切るのが続けるコツです。

② スライド準備:話す順に並べ、読み上げ原稿を用意

PowerPoint・Keynote・Googleスライドなど、使い慣れたツールでスライドを作ります。ポイントは話す順番にスライドを並べ、各スライドの読み上げ原稿(ナレーション原稿)を先に用意しておくこと。原稿があると、録画中に言葉に詰まらず、撮り直しが激減します。

③ 録画:スライドを映し、ナレーションを乗せて録る

スライドを全画面表示にし、画面録画ツールで画面(スライド)+自分の声(マイク)を同時に録ります。スライドに動画やBGMを埋め込んでいる場合は、その音(システム音声)も一緒に録る必要があります。ここが一番つまずきやすい工程なので、次の章で集中的に解説します。

④ 配布:MP4で共有・LMSにアップ

録れた動画はMP4で書き出し、配布します。配布先は用途しだいです。

  • LMS(学習管理システム):受講履歴を管理したいとき
  • 社内ストレージ・社内Wiki:手軽に共有したいとき
  • 限定公開の動画リンク:URLを知っている人だけに見せたいとき

LMSがなくても、社内ストレージに置いてリンクを配るだけで研修は回せます。


最大の山場は「録画」。Macで無料・透かしなしで録るには

ステップ③の録画こそ、内製がうまくいくかどうかの分かれ目です。Macユーザーがここでぶつかる壁を、先に潰しておきましょう。

Mac標準機能の壁=スライドの「埋め込み動画の音」が録れない

Macには標準の画面収録(Shift+Command+5)やQuickTime Playerがあり、画面とマイク音声は録れます。ところがスライドに埋め込んだ動画やBGMの音(システム音声)は、標準機能では原則として録れません
これは故障ではなく仕様です。macOSはセキュリティ上、アプリが鳴らしている内部音声を簡単には他アプリに渡しません。録るにはBlackHoleなどの仮想オーディオを別途インストールして、出力をルーティングする設定が必要になります。この設定が複雑で、ここで多くの人が挫折します。「ナレーションは録れたのに、教材動画の音だけ無音だった」という事故が起きるのもこのためです。

無料ソフトでありがちな2つの地雷:透かしと時間制限

「じゃあ無料の画面録画ソフトを入れよう」と考えると、今度は別の罠が待っています。

  • ウォーターマーク(透かし):無料版だと画面の隅にロゴが入る製品が少なくありません。社内の参考メモなら我慢できても、受講者に配布する研修教材に他社ロゴが入っているのは体裁が悪く、ブランド面でも避けたいところです。
  • 録画時間制限:無料版は「1回◯分まで」と上限がある製品も。研修・講義は長尺になりがちで、肝心なところで切れてしまいます。

研修動画の録画に必要な条件

ここまでを整理すると、研修・eラーニング動画を録るツールに求める条件は次の4つです。

条件なぜ必要か
設定不要で使える仮想オーディオ設定で挫折しないため
システム音声+マイクを同時に録れるスライドの埋め込み動画の音+ナレーションを両取りするため
ウォーターマークなし受講者に配布する教材だから
録画時間が無制限長尺の研修・講義で切れないため

主なMac向けの選択肢を、この条件で並べると次のようになります。

ツール設定システム音声透かしなし時間無制限料金
Mac標準(Shift+Cmd+5)仮想オーディオ要△(要設定)無料
QuickTime Player仮想オーディオ要△(要設定)無料
一部の無料録画ソフト不要なものも✕(透かしあり)✕(制限あり)無料〜
Qureco不要無料〜

設定不要でそのまま録れる:Qureco

上の4条件をそのまま満たすのが Qureco Screen Recorder です。Mac向けの画面録画アプリで、インストールした瞬間から、仮想オーディオの設定なしで録画を始められます
Qureco Screen Recorder の録画画面
Qureco 公式サイト

研修動画づくりに効くポイントはこの4つです。

  • システム音声+マイクを同時キャプチャ:スライドに埋め込んだ動画やBGMの音と、自分のナレーションを1本にまとめて録れます。トグルをONにするだけ。
  • 無料でウォーターマークなし:無料版でも透かしが入らないので、そのまま受講者に配布できます。
  • 録画時間は無制限:長い研修・講義でも途中で切れません。
  • 画面全体/ウィンドウ単位・解像度選択:スライドだけをきれいに録ったり、ファイルサイズを抑えたい時に解像度を落としたりできます。

「スライドを全画面にして、マイクとシステム音声のスイッチを入れ、録画ボタンを押す」。研修動画の録画工程が、これだけで終わります。


録ったあとの一手間で、教材の質が上がる

録画はゴールではなく、教材化のスタートです。録ったあとにもう一歩進めると、同じ動画の価値が一段上がります。

文字起こしで「原稿・字幕・テキスト版教材」を作る

QurecoのProプラン(月額¥980、初月無料・クレジットカード登録不要)では、録画データからAIが自動で文字起こし・議事録を生成します。これを研修教材づくりに転用すると効きます。
  • 読み上げ原稿の清書:アドリブで録った内容をテキスト化して、2本目以降の台本に
  • 字幕の下書き:文字起こしをベースに字幕を整えれば、音を出せない環境の受講者にも届く
  • テキスト版教材:動画を見る時間がない人向けに、要点をまとめた読み物として配布

動画とテキストの両方が揃うと、研修教材としての完成度がぐっと上がります。

教材とナレッジをNotionに集約

QurecoのProは、生成した議事録・文字起こしをNotionのページにそのままエクスポートできます。研修教材の管理台帳をNotionで作っておけば、「どのテーマの動画があるか」「内容がいつのものか」を一元管理でき、更新漏れを防げます。

撮り直し・差し替えが効くのが内製の最大の強み

制度が変わったら、その回のスライドを直して録り直すだけ。外注では発生する追加費用も納期も要りません。気軽に直せること自体が、内製の一番の価値です。完璧な1本を狙うより、まず録って、運用しながら直していきましょう。

まとめ|最初の1本を、今日のMacで

研修・eラーニング動画は、スライド+音声で十分です。外注の見積もりに手が止まったなら、まずは手元のMacで1本録ってみてください。

  • 伝えたいのは「スライドと自分の声」。凝った演出は要らない
  • 内製の山場は録画工程。Mac標準機能は埋め込み動画の音(システム音声)でつまずきやすい
  • 録画ツールは「設定不要・システム音声+マイク・透かしなし・時間無制限」で選ぶ
  • 録ったあとは文字起こしで原稿・字幕・テキスト教材に展開すると質が上がる

完璧を目指す必要はありません。10分・1テーマの動画を1本録るところから始めれば、内製は自然と回り始めます。Qurecoは無料でウォーターマークなし、設定もいらないので、最初の1本の練習台にちょうどいいはずです。次の研修の準備として、まず録ってみてください。

Qureco

Qureco Screen Recorder

Mac専用の高機能画面録画アプリ

録画して、議事録はAIに任せて、Notionに届いたら読むだけ。今なら初月無料で全ての機能を試せます。

初期設定不要ウォーターマークなしAI議事録生成Notion連携

この記事を書いた人

井上 峻輔

井上 峻輔

Qurio株式会社 代表取締役

AIコンサルティング会社Qurioの創設者。上智大学にてAIを専攻し、AI研究サークル「SOMA」を設立。その後、株式会社JPMTの代表として「みんプロ」(ユーザー数1,300人突破)や業務分析SaaS「Optpath」の開発を手掛ける。2025年10月にQurio株式会社を設立し、AI・データ領域の開発・コンサルティングを展開。日経フォーラム「第30回 アジアの未来」に登壇。『テクノロジーの発展を促進する』ことを信条に、AIを活用した新たな価値創出に取り組んでいる。