再生ボタンを押した瞬間、無音だった。
さっき録ったはずの大事な打ち合わせ、画面は映っているのに相手の声がまったく入っていない。次の会議は明日の朝。今日中に「次は確実に録れる」状態にしたい——。
この記事では、画面録画で音声が入らないときの原因と直し方を、Mac・Windows それぞれの視点で 5 つに整理します。実は、症状ごとに原因はだいたい決まっていて、上から順にチェックしていけば、ほとんどのケースは数分で直せます。設定で詰まる「内部音声」の壁にぶつかったときの選択肢まで、一気に解決まで持っていきましょう。
目次
- Mac で内部音声込みの録画を「設定なし」で済ませるなら Qureco
- まず確認したい「5 つの原因」早見表
- 原因 1 |マイクが「オフ」になっている(最頻出)
- 原因 2 |OS のマイク/画面収録の許可が下りていない
- 原因 3 |「内部音声」を録ろうとしている(構造的な制約)
- 原因 4 |録音/再生デバイスが意図と違うものになっている
- 原因 5 |アプリ側の設定で音声が無効化されている
- 設定で詰まったら、道具を替えるのが最短ルート
- よくある質問
- まとめ|まず 1 → 2 の順でチェック、内部音声で詰まったら道具を替える
Mac で内部音声込みの録画を「設定なし」で済ませるなら Qureco
先に結論から言うと、Mac で「次の会議までに、設定で迷わず確実に録れる状態」がほしいなら、内部音声をネイティブに録音できる専用アプリを使うのがいちばん早いです。Qureco は macOS 向けの画面録画アプリで、仮想オーディオドライバの設定なしに内部音声・マイク音声の両方を録画できます。インストールが終わったその瞬間から使える設計になっているので、「次の会議までに準備が間に合わないかも」という焦りから解放されます。
設定で迷わないポイント
- インストールしただけで内部音声録画に対応:BlackHole 等の仮想オーディオドライバや Audio MIDI 設定が一切要りません
- マイク/システム音声の ON/OFF が UI 上で完結:それぞれにレベルメーターがついていて、録画前に音が拾えているか目で確認できます
- 無料でも時間無制限・ウォーターマークなし:気軽に試して、合わなければそれで終わりにできます
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まず確認したい「5 つの原因」早見表
「音が入らない」と言っても、実は中身はぜんぜん違う症状が混ざっています。まず自分がどれに該当するか、ざっくり当たりをつけてください。
| 症状 | 想定される原因 | 詳しい対処 |
|---|---|---|
| 自分の声も相手の声も入っていない | マイクが「オフ」になっている | 原因 1 |
| 録画ボタンを押しても無反応/拒否される | OS のマイク・画面収録の許可が下りていない | 原因 2 |
| 自分の声は入るが、PC から鳴った音(相手の声・動画の音)が入らない | 「内部音声」が構造的に録れていない | 原因 3 |
| 急に音が入らなくなった、ヘッドセットを変えた直後 | 録音/再生デバイスの選択がずれている | 原因 4 |
| 設定はオンに見えるのに録れない | アプリ側の音声トラックが無効 | 原因 5 |
3 番目(内部音声)が、いちばん多くの人が詰まるポイントです。順番に見ていきましょう。
原因 1 |マイクが「オフ」になっている(最頻出)
もっとも多いのが、録画ツール側で「マイクを使う」がオフになっているパターンです。「ショートカットで録画開始」だけ覚えていて、オプション画面を一度も開いたことがない、という人によく起きます。
Mac の場合(Shift+Command+5)
Mac の標準スクリーンショットツールバーは、初期状態で「マイクなし」になっています。
Shift + Command + 5を押してツールバーを表示- 「オプション」をクリック
- 「マイク」セクションで、内蔵マイクや使いたい外部マイクを選択
これだけでマイク音声が入るようになります。録画ボタン横に音量レベルメーターが反応するか、必ず確認してください。
Windows の場合(Xbox Game Bar)
Windows 標準の Xbox Game Bar には、ちょっと意地悪な仕様があります。「録音するオーディオ」がデフォルトで「ゲーム」のみになっているため、業務アプリやブラウザの音はそのままだと録れません。
Windows + Gで Xbox Game Bar を起動- 「設定」→「キャプチャ中」を開く
- 「録音するオーディオ」を「すべて」に変更
この一手で、録れる音の対象がゲーム以外にも広がります。
チェックポイント
録画開始ボタンを押す前に、音量レベルメーターが反応するか必ず見てください。喋っている/音楽を鳴らしているのにメーターが動かないなら、録画開始しても無音になります。
原因 2 |OS のマイク/画面収録の許可が下りていない
最近の OS は、アプリごとに「マイクを使っていいか」「画面を収録していいか」を別々に許可する仕組みになっています。一見オンに見えても、許可の切替直後はアプリ再起動まで反映されないことがあります。
macOS の場合
システム設定 → プライバシーとセキュリティ を開き、- マイク:使用するアプリにチェック
- 画面収録:使用するアプリにチェック
の両方を確認してください。チェックを入れたら、対象アプリを完全に終了してから起動し直すのがコツです。macOS Sequoia 以降は月に一度、画面収録の許可を再確認するダイアログが出るので、これを「あとで」にしているとうまく録れません。
Windows の場合
設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク で、「アプリにマイクへのアクセスを許可する」と「デスクトップ アプリにマイクへのアクセスを許可する」の両方をオンにします。原因 3 |「内部音声」を録ろうとしている(構造的な制約)
ここが多くの人が時間を溶かす本丸です。
なぜ Mac の標準機能では PC の音が録れないのか
Shift + Command + 5 も QuickTime Player も、マイク端子から入ってきた音だけを録音する仕組みです。スピーカーから鳴っている音をそのまま取り込む経路が、標準では用意されていません(macOS Sequoia でも 2025 年時点でこの仕様は変わっていません)。解決策は大きく 2 つあります。
解決策 A:仮想オーディオドライバを入れる(BlackHole)
- BlackHole をインストール
- macOS の「Audio MIDI 設定」を開く
- 「複数出力装置」を作り、内蔵スピーカーと BlackHole の両方にチェック
- システムの音声出力を、その複数出力装置に切り替える
- 録画アプリ側のマイクを BlackHole に指定
ここまでやって、ようやく PC の音が録音できるようになります。さらに、録音中はシステム音量が固定だったり、別のオーディオ機器に切り替えるとセットアップを組み直す必要があったりと、運用上のクセもあります。「一度設定すれば終わり」ではなく、「録画のたびにちょっと気を使う」状態だと考えておくと安全です。
解決策 B:内部音声録音に対応した専用アプリに替える
仮想オーディオの面倒を避けたい場合、内部音声をネイティブに録音できるアプリを使う、という選択肢があります。インストールしただけで設定なしに、マイク音声・システム音声を別々の ON/OFF で扱えるタイプです。
「次の会議までに直したい」「録画頻度が高い」人にとっては、こちらのほうが時間コストで割に合います。
Windows の場合
Windows は標準でステレオミキサーを持っているので、Mac よりは内部音声録音のハードルが低めです。
- タスクバーのスピーカーアイコン右クリック →「サウンドの設定」
- 「サウンドの詳細設定」→「録音」タブ
- 何もないところで右クリックし、「無効なデバイスの表示」をオン
- 「ステレオミキサー」が出てきたら有効化
ステレオミキサーが出てこない PC の場合は、サウンドカードのドライバ更新か、後述のように専用アプリに切り替えるのが早いです。
原因 4 |録音/再生デバイスが意図と違うものになっている
「昨日まで録れていたのに、今日から急に音が入らない」——このパターンは、録音/再生デバイスの選択がいつのまにか別のものに切り替わっているケースが多いです。
特に起きやすいのが、
- 会議のためにヘッドセットを抜き差しした
- Bluetooth イヤホンを別の機器とペアリングした
- 外部ディスプレイを HDMI でつないだ
といったタイミングです。HDMI 経由のディスプレイに音声出力先が勝手に切り替わって、内蔵スピーカーから音が出ない=録音もそちらにいかない、ということが起こります。
Mac
システム設定 → サウンド →「出力」「入力」のそれぞれで、いま使うべきデバイスが選択されているか確認します。録音アプリ側でも、入力デバイスを明示的に指定し直すのが確実です。Windows
タスクバーの音量アイコンから、出力先デバイスを選び直します。録音側はサウンド設定の「入力」タブから現在のマイクを確認してください。
原因 5 |アプリ側の設定で音声が無効化されている
OS と録画ツールが両方オンでも、各アプリの設定で音声トラックがオフになっていることがあります。
- QuickTime Player:「ファイル」→「新規画面収録」のメニュー横にある「∨」ボタンで、マイクの選択肢が出ます。「なし」になっていれば変更します。
- OBS Studio:ソース一覧で「音声入力キャプチャ」「音声出力キャプチャ」が追加されているか、ミキサーのレベルメーターが反応するか確認します。
- オンライン会議アプリの録画機能:Zoom など一部のアプリは、自分の音声・他の参加者の音声・システム音声を別々のトラックで保存するオプションがあります。「録画時に音声も保存する」設定が外れていないか見ておきましょう。
録画開始前に、入っているはずの音を一度試しに鳴らして、メーターが反応するか確認するクセをつけると、無音録画の事故はほぼゼロにできます。
設定で詰まったら、道具を替えるのが最短ルート
ここまで読んでくださった方の多くは、「マイクのオン」「OS の許可」あたりで解決したはずです。一方で、原因 3 の「内部音声」で詰まる人は一定数います。
仮想オーディオの設定は無料でできるとはいえ、
- Audio MIDI で複数出力装置を作る手間
- 録画のたびに音声出力先を切り替える操作
- 別のヘッドセットに替えたら、また組み直し
といった運用コストが地味に積み上がります。録画頻度が高い人にとって、これを毎回こなすのは正直しんどいです。
「録音できるかどうか」よりも、「次の会議までに、考えなくても確実に録れる状態」を作るほうが本質的なゴールです。設定で粘るほど時間が割に合わないなら、最初から内部音声込みで録れるアプリ(冒頭で紹介した Qureco など)に切り替えるのが結局いちばん早い、というのは検討する価値があります。
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よくある質問
BlackHole を入れれば無料で内部音声を録れるんですよね?
はい、技術的には可能です。ただし、Audio MIDI 設定で複数出力装置を作る、録画ごとに出力先を切り替える、といった運用上の手間がついて回ります。録画が月数回なら無料で済ませる選択肢として悪くないですが、毎週・毎日録るなら、その時間コストが見合うか再考の余地があります。
macOS Sequoia なら仮想オーディオ不要で内部音声が録れるって本当?
Shift + Command + 5 や QuickTime)だけで内部音声を録る経路は用意されていません。Sequoia で増えたのは、画面収録の権限確認ダイアログが月次で出る仕様であり、内部音声録音そのものが解禁されたわけではありません。Windows でも Qureco は使える?
Qureco は現在 macOS 専用です。Windows で内部音声を録るなら、まずはステレオミキサーの有効化を試してください。
録音した音声が途切れる、ノイズが入る場合は?
別のアプリが同じマイクを掴んでいる、サンプリングレートがアプリと OS でずれている、CPU 負荷が高すぎる、などが典型原因です。録画前に他のオンライン会議アプリやボイスチャットを終了して、ノイズ抑制のソフトウェアもいったんオフにすると改善することが多いです。
まとめ|まず 1 → 2 の順でチェック、内部音声で詰まったら道具を替える
「画面録画で音声が入らない」の原因は、突き詰めると次の 5 つに集約されます。
- マイクが「オフ」になっている
- OS のマイク/画面収録の許可が下りていない
- 「内部音声」を録ろうとしている(構造的な制約)
- 録音/再生デバイスがずれている
- アプリ側の音声トラックが無効
このうち 1・2 は設定の見直しでほぼ全員が解決できます。多くの人は、ここまで読んでくれた段階で次の録画は成功するはずです。
問題は 3 番、内部音声の壁にぶつかったときです。仮想オーディオ(BlackHole 等)で粘る選択肢もありますが、録画頻度が高いなら、最初から音声込みで録れるアプリに切り替えてしまうほうが結果的に楽です。「設定で何度も詰まるくらいなら、考えずに録れる仕組みを持つ」という発想は、長く録画と付き合う上ではけっこう大事です。
明日の会議が、今日と同じ「再生したら無音だった」にならないように。次の録画が、想定どおりの音で残ることを願っています。
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