会議が終わって文字起こしを開いたら、自分の声しか入っていない。相手の発言がまるごと抜けている。
この症状に限って言えば、原因はほぼ2つに絞れます。ブラウザ版を使っているか、システム音声の許可が抜けているかのどちらかです。
この記事では症状から原因を逆引きできるように整理しました。課金する前に、自分の症状がどこに当たるかを確認してください。
症状から原因を逆引きする
まず、自分の症状に一番近いものを探してください。
| 症状 | 主な原因 | 系統 | 課金で解決するか |
|---|---|---|---|
| メニューに項目が出てこない | ブラウザ版を使っている/アプリが古い | 環境 | しない |
| 録音を開始できない | マイク・システム音声の権限不足 | 権限 | しない |
| 自分の声しか入っていない | ブラウザ版/システム音声の権限不足 | 環境・権限 | しない |
| 一定の利用で止まる | Free / Plus の体験版の範囲を超えた | プラン | する |
| 文字起こしはあるが要約が出ない | 文字起こしが約300文字に届いていない | 分量 | しない |
| 会議が続く日に途中から録れない | 1日10時間の上限 | 分量 | しない |
| 話者名が正しくラベリングされない | 話者ラベルは英語が中心 | 仕様 | しない |
環境|デスクトップアプリでないと会議は録れません
一番多い原因がここです。
ブラウザ版はマイク入力しか拾えません
「自分の声しか入っていない」という症状の最有力候補がこれです。ブラウザでNotionを開いて録音を始めていたなら、デスクトップアプリをインストールして、そちらから録音してください。
モバイルアプリでオンライン会議は録れません
モバイル版も、同じ端末から再生される音声を内部で取得できません。スマートフォンでZoomに参加しながら、同じ端末のNotionアプリで会議を録音する、という使い方はできない仕様です。
これはNotionの設定の問題ではなく、モバイルOS側のポリシーによる制約なので、どこかをオンにすれば解決するものではありません。モバイル版は対面での会話を録る用途と考えてください。
メニューに項目が出てこないときは
デスクトップアプリを使っているのに項目自体が見当たらない場合、次の2つを試す価値があります。
- アプリのバージョンを確認する。古いバージョンのままだと機能が現れないことがあります
- 強制的に再読み込みする。左上のNotionアイコンから実行できます。読み込みがうまくいっていない場合、これで解消することがあります
権限|マイクだけでなく「システム音声」の許可が要ります
デスクトップアプリを使っていても、権限が足りていなければ録れません。
必要な許可は2種類あります
| 許可 | 録れるもの |
|---|---|
| マイク | 自分の声、対面での相手の声 |
| システム音声へのアクセス | オンライン会議の相手の声、PCで再生している音 |
片方だけを許可している状態だと、片方の声しか入りません。「自分の声しか入らない」のもう1つの原因がこれです。
Macでの確認場所
macOS 13以降では、初回の録音時にOS側で権限を許可する必要があります。うっかり拒否してしまった場合も、システム設定のプライバシー画面から後で許可し直せます。
| macOS 15 まで | macOS 26 |
|---|---|
| 画面収録 | 画面とシステムオーディオの収録 |
| (該当項目なし) | システムオーディオの収録のみ |
画面を録る許可と、システム音声を録る許可が別のリストに分かれました。「画面収録」という名前で探しても見つからないので、迷ったらこちらの記事を参照してください。
権限を変えたらアプリを再起動する
見落としがちですが、権限の変更はアプリを再起動しないと反映されません。ウィンドウを閉じるだけでは足りないので、アプリを完全に終了してから開き直してください。
プラン|課金で解決するのはここだけです
Free / Plus は体験版の扱いです
Free プランや Plus プランでも AI ミーティングノートを試すことはできますが、継続的に使える範囲ではありません。「無料で議事録が作れる」と紹介している記事もありますが、実態は体験の範囲にとどまります。
本格利用は Business または Enterprise
| チーム人数 | 月額 | 年額 |
|---|---|---|
| 3人 | ¥9,450 | ¥113,400 |
| 5人 | ¥15,750 | ¥189,000 |
| 10人 | ¥31,500 | ¥378,000 |
このプランには文章生成・要約・翻訳・Notionエージェントなど他のAI機能も含まれます。それらもまとめて使うなら妥当な投資ですが、議事録だけが目的だと割高に感じる金額です。
課金する前に確認してください
- デスクトップアプリでしか録れない
- 権限が足りていない
- 要約の生成に必要な文字数に届いていない
- 1日10時間の上限
- 話者ラベルの言語
自分の症状がこれらに当たるなら、課金しても状況は変わりません。冒頭の表に戻って、プラン系統かどうかを確認してから判断してください。
分量|要約が出ない・途中から録れない
数値の条件で止まっているケースです。故障ではありません。
要約には約300文字以上の文字起こしが必要です
5分の打ち合わせでも、実際に声が入っていたのが数十秒だけなら条件を満たしません。「短い会議で要約が出ない」ときは、まず文字起こしの分量を見てください。音がうまく拾えていないことが根本原因の場合もあります。
1日10時間の上限があります
この上限は Business プランでも変わりません。長時間の研修やワークショップをまるごと記録する用途には向かない、と考えておくのが安全です。
課金しても直らない症状と、その回避策
ここまでに出てきた「課金しても直らないもの」を整理します。
- デスクトップアプリでしか録れない(モバイルでのオンライン会議は不可)
- 話者名の自動ラベルは英語が中心で、日本語話者の名前は確認が必要
- 1日10時間の上限
- 専門用語・固有名詞・社名の誤変換(AI議事録全般の限界)
だとすれば、変えるべきなのは音声を録る部分だけです。議事録の置き場所をNotionから移す必要はありません。
- 画面録画と録音は無料(時間無制限・ウォーターマークなし)
- 仮想オーディオドライバ(BlackHole など)を入れずにシステム音声を録れる
- Pro プランで、録画からAI議事録を生成してNotionのデータベースに送れる
- 会議にボットを招待しないので、相手の参加者一覧に記録ツールが現れない
- 録画そのものが残るので、固有名詞が誤変換されていても後から聞き直して確認できる
まとめ
Notion AI ミーティングノートが使えないときの切り分けを整理します。
- 原因は環境・権限・プラン・分量の4系統に分かれ、課金で解決するのはプラン系統だけです
- 「自分の声しか入らない」は、ブラウザ版を使っているか、システム音声の許可が抜けているかのほぼ二択です
- オンライン会議を録るにはデスクトップアプリが必須。モバイルではOSの制約上できません
- 「要約だけ出ない」は、文字起こしが約300文字に届いていないだけで故障ではありません
- 1日10時間の上限、話者ラベルが英語中心といった点は、Business プランに上げても変わりません
¥3,150/人/月を払う前に、冒頭の表で自分の症状がプラン系統かどうかを確認してください。プラン以外が原因なら、課金しても同じ画面を見ることになります。





