カートに入れたまま、3日経っている。
AIボイスレコーダーのレビュー動画は便利そうに見えるし、口コミの評判も悪くありません。ただ、3万円前後の本体に加えて月額がかかると知ってから、手が止まっている人は多いはずです。
AIボイスレコーダーにかかる費用は、本体だけではない
本体価格
PLAUDシリーズの直販価格は次のとおりです。
| 機種 | 本体価格(税込) | 形状 |
|---|---|---|
| PLAUD Note | 27,500円 | カード型(スマホ背面に装着) |
| PLAUD NotePin | 27,500円 | ピン型(身につける) |
| PLAUD Note Pro | 30,800円 | カード型+0.95インチディスプレイ |
サブスクは3段階
文字起こしと要約はクラウド側の処理なので、本体とは別にメンバーシップが必要です。プランは機種を問わず共通です。
| プラン | 価格(税込) | 月あたりの文字起こし |
|---|---|---|
| Starter | 無料 | 300分 |
| Pro | 年額 16,800円 | 1,200分 |
| Unlimited | 年額 40,000円 | 上限なし(1日24時間まで) |
初年度の合計で見る
本体とサブスクを足すと、実際に支払う金額はこうなります。
| 組み合わせ | 初年度 | 2年目以降 |
|---|---|---|
| Note + Starter(無料) | 27,500円 | 0円 |
| Note + Pro | 44,300円 | 16,800円 |
| Note Pro + Pro | 47,600円 | 16,800円 |
| Note Pro + Unlimited | 70,800円 | 40,000円 |
無料の月300分は、会議何本分か
300分は5時間です。会議の長さに当てはめると、こうなります。
| 会議の長さ | Starter(300分)で録れる本数 | Pro(1,200分)で録れる本数 |
|---|---|---|
| 30分 | 月10本 | 月40本 |
| 1時間 | 月5本 | 月20本 |
| 1時間30分 | 月3本 | 月13本 |
ここから、現実的な使い方は3つに分かれます。
- 週1の定例+月数回の面談: 月5本前後なので、Starterのままで収まります。本体代だけで運用できる形です
- 週3回以上の会議: 1時間換算で月12本以上になり、2週目で300分を使い切ります
- ほぼ毎日会議がある: Proの1,200分でも、1時間の会議が月20本で上限です。長い会議が多いならUnlimitedが視野に入ります
デバイスが明確に強い4つの場面
ここからは、デバイスでなければ難しい場面を挙げます。ここに当てはまるなら、買う価値がはっきりしています。
対面の打ち合わせ
Note Proは音声強化モードで5m、長時間駆動モードで3mの収音範囲が公称されています。テーブルの反対側の声まで拾う前提で設計されているので、会議室での打ち合わせや複数人の対面取材では、PCの内蔵マイクより条件が良くなります。
移動中・現場・PCを開けない場所
訪問先からの帰り道に浮かんだことを吹き込む、工場や店舗を歩きながら気づきを残す、といった使い方はデバイスの独壇場です。ノートPCを開く動作が入らないことに価値があります。
長時間の収録
Note Proは連続録音が最大30時間、長時間駆動モードでは最大50時間と案内されています。終日のワークショップや研修を1日通して録るなら、電源とバッテリーの心配が要りません。
通話の録音
スマホの通話をそのまま残したい場合、デバイス側に通話録音モードがあるかどうかが効いてきます。PCで完結しない会話が業務の中心なら、ここは代えがききません。
PCの前の会議なら、録る手段はもう手元にある
一方で、会議のほとんどがZoom・Google Meet・Teamsだという人は、話が変わります。
オンライン会議の音は、PCの中で鳴っている
Macアプリなら設定なしで内部音声とマイクを同時に録れる
画面共有された資料や数字は、映像でしか残らない
「その数字、どのスライドでしたっけ」に答えられるのは録画だけです。商談やレビュー会議のように画面を見ながら進む会議が多いなら、音声だけの記録には穴が残ります。
- 録画・録音は無料で、時間制限もウォーターマークもありません。月300分のような上限がないので、録る量を気にせず試せます
- 音声のみのモードもあるので、映像が不要な面談では音声だけ残せます
- AI議事録とNotion連携はProプラン(月額980円のローンチ価格)で、2週間無料・クレジットカードの登録なしで試せます
一つだけ注意点です。QurecoはmacOS向けのアプリなので、PCを開いていない場所での録音には向きません。訪問先や移動中が記録の中心なら、この記事で比較する意味はあまりなく、デバイスを買うのが自然な選択です。
買う前に確かめる3つの質問
迷いを3つの質問に分解すると、答えが出ます。
300分(5時間)を超えるなら、本体代だけでは終わりません。年16,800円が毎年かかる前提で考えてください。
PCの前が8割以上なら、デバイスは「1台増える荷物」になりがちです。逆に対面や移動中が半分を超えるなら、PCだけでは録りきれません。
画面共有を見ながら進む会議が中心なら、音声だけでは後から確認できない情報が残ります。
| 質問1 | 質問2 | 質問3 | 向いている形 |
|---|---|---|---|
| 300分以下 | PCの前が中心 | 画面も残したい | PCで録画する |
| 300分以下 | 対面が中心 | 音声だけでよい | デバイス+Starter(無料) |
| 300分超 | 対面が中心 | 音声だけでよい | デバイス+Pro |
| 300分超 | 両方ある | 画面も残したい | 併用する |
併用という答えもある
どちらか一方を選ぶ必要はありません。実務では、場所で使い分けるのがいちばん無理がない形です。
- 対面・移動中・現場: デバイスで録る
- オンライン会議: PCで録画して、画面も一緒に残す
よくある質問
対面で、相手が近くにいるなら足りることが多いです。足りなくなるのは、距離がある部屋、複数人が同時に話す場、長時間の収録です。まずスマホで1回録ってみて、聞き返して不満があれば買う、という順番でも遅くありません。
会議のほとんどがオンラインで、かつ画面共有を見ながら進む仕事の場合です。音声だけが残っても、見ていた資料が残らないので、結局PCでも録ることになります。
費用と場所の考え方はそのまま使えます。ただしこの記事で挙げたMacアプリの導線は当てはまりません。Windowsの場合は標準の録画機能や他のアプリで、内部音声を録れるかどうかを先に確認してください。
Starterの300分を使い切ると、その月はそれ以上の文字起こしができません。録音自体はできても、テキストにする工程が止まる形になります。月の後半に大事な会議が集中する人は、残りの分数に気をつけてください。
まとめ
- AIボイスレコーダーの費用は本体だけではありません。PLAUDなら本体27,500〜30,800円に加えて、文字起こしのサブスクがStarter無料(月300分)/ Pro年16,800円(月1,200分)/ Unlimited年40,000円
- 無料の300分は1時間の会議なら月5本。週1の定例程度なら本体代だけで運用できますが、週3回以上ならProが前提になります
- デバイスが強いのは対面・移動中・長時間・通話の4場面。収音範囲5m、連続30時間という設計はここに効きます
- 会議がPCの前で完結しているなら、音を空気に出して拾い直す必要はありません。内部音声をそのまま録るほうが条件が良く、画面共有も一緒に残せます
- 迷ったら、月の録音時間・録る場所・残したいもの(音声か画面か)の3つで判断してください
カートに戻る前に、次の会議を1本だけ手元の環境で録ってみてください。聞き返したときに何が足りなかったかが、そのまま答えになります。





