海外のニュースレターやXで Granola の評判を見て、公式サイトを開いたら全部英語だった。会議にbotを呼ばずにAIが議事録を作ってくれるという説明は魅力的なのに、日本語の会議でどこまで使えるのかが分からないと導入を決められないですよね。料金も気になるところです。
30秒で分かる要点
| 確認項目 | 2026年8月時点の状況 |
|---|---|
| 日本語の文字起こし・要約 | 対応(デスクトップは日本語を含む10言語) |
| アプリのUI言語 | 英語のみ |
| 会議へのbot参加 | なし(自分のPCの音声を直接拾う方式) |
| 音声・映像の保存 | されない(後から聞き返せない) |
| 無料プラン | あり(議事録の履歴が制限される) |
| Notion連携 | Business($14 / ユーザー / 月)から |
Granolaが日本語でできること
文字起こしと要約は日本語に対応している
日本語の会議をそのまま文字起こしし、要約まで日本語で出せます。「英語圏のツールだから日本語は無理だろう」と思って候補から外す必要はありません。
日本語の会議でも、botを呼ばずに記録できる
Notta や tl;dv、Otter のようなbot参加型のツールでは、参加者一覧に「〇〇's Notetaker」が表示されます。取引先との商談で相手に気を遣う場面がありますが、Granola ではその表示自体が発生しません。日本のビジネス会議でとくに効く長所だと思います。
なお、文字起こしにはデスクトップアプリ(macOS / Windows)またはiPhoneアプリが必要です。Web版(notes.granola.ai)は既存ノートの閲覧・編集専用で、会議の記録はできません。botが表示されないこととは別に、録音・録画は相手への通知と合意のうえで行ってください。
議事録の形はテンプレートで決められる
ノートのテンプレートをカスタマイズできるので、「決定事項・宿題・次回までのToDo」といった日本の議事録でよく使う型をあらかじめ用意しておけます。無料プランでもテンプレート機能は利用できます。
Granolaが日本語でできないこと
アプリのUIは英語のみ
2026年8月時点で、Granola のアプリUIは英語だけです。操作はシンプルなので個人利用ならすぐ慣れますが、チーム全員に配る場面では「英語のツールを入れる」というハードルが一段生まれます。日本語UIが前提の職場では、ここが導入の分かれ目になることがあります。
1つの会議で日本語と英語を混ぜると精度が落ちる
Granola は文字起こしの言語をひとつ選んで処理します。公式も単一言語で通すことを推奨しており、日英が半々で飛び交う会議はどちらかに寄せた方が結果が安定します。海外メンバーが入る定例のように言語が混ざる会議は、得意な使い方ではありません。
社名・製品名などの固有名詞は誤変換が起きる
日本語の議事録でつまずきがちなのは、言語対応そのものよりも社名・製品名・社内略語です。カタカナ表記の揺れやアルファベットの社名は、どのAI文字起こしでも誤変換が起こります。テンプレートに用語を書いておく、会議後に固有名詞だけ直す、といった運用でカバーする前提になります。
音声も映像も残らないので、後から直せない
これが最大の割り切りです。公式ドキュメントには、Granola は通話中に音声も映像も一切保存しない("It does not record or save audio or video at any point during the call.")と書かれています。音声はリアルタイムに文字起こしされ、そのまま破棄されます。手元に残るのはテキストだけです。
データが残らないのはプライバシー設計としては利点で、「録音を保管しない」方針の組織には合っています。一方で、次の場面では困ります。
| 困る場面 | 何が起きるか |
|---|---|
| 要約が薄い、要点がずれていた | 元の音源がないため作り直せない。手元のテキストを直すしかない |
| 固有名詞の誤変換を直したい | 正しくは何と言っていたかを聞き返して確認できない |
| 引き継ぎや認識違いの確認に使いたい | 一次記録としての音源が存在しない |
| 画面共有の資料やデモも残したい | 映像は記録されないため対象外 |
日本語の会議は固有名詞の誤変換が起きやすいので、この「聞き返せない」制約と組み合わさると影響が出やすい点は知っておきたいところです。
日本語・bot不要・無料から使えるQureco
Granolaと比べたときの違いは3点です。
AI議事録とNotion連携を含む Pro プランは月額980円(早期価格)で、初月無料・クレジットカード登録なしで試せます。次に見るGranolaの料金と比べると、Notion連携を目的にした場合の負担はかなり軽くなります。
一つだけ注意点です。Qureco は現状 macOS 向けです(Windows版は開発中)。Windows混在のチームで全員同じツールに揃えたい場合は、Mac / Windows / iPhone に対応する Granola の方が条件に合います。
料金プランと無料枠
Granola 自体の料金も確認しておきましょう。公式の料金ページによると、プランは3段階です。
| プラン | 料金(1ユーザー / 月) | 主な内容 |
|---|---|---|
| Basic | $0 | AI議事録、AIチャット、共有フォルダ、テンプレート、多言語対応。議事録の履歴が制限される |
| Business | $14 | 履歴無制限、Notion / Slack / HubSpot / Zapier 連携、API、MCP、ユーザー管理 |
| Enterprise | $35 | SSO、組織単位の管理・自動削除、監査系の機能 |
注意点は2つあります。
ひとつは、無料プランの制限が「機能」ではなく「履歴」だということ。公式表記は limited meeting history で、具体的な上限は明示されていません(各レビュー記事では25件程度と報告されています)。試す段階では十分でも、過去の議事録を振り返る使い方に移った時点で有料が前提になります。
使い分けの目安
ここまでを判断軸にまとめます。
| 判断軸 | Granola | Qureco |
|---|---|---|
| 日本語の文字起こし・要約 | 対応 | 対応 |
| アプリのUI | 英語 | 日本語 |
| bot参加 | なし | なし |
| 手元に残るもの | テキストのノートのみ | 録画データ+議事録 |
| 聞き返し・要約の作り直し | できない | できる |
| 無料でできること | AI議事録(履歴に制限) | 録画・録音が無制限、透かしなし |
| Notion連携の価格 | $14 / 月(Business)から | 月額980円(Pro)から |
| 対応OS | macOS / Windows / iPhone | macOS(Windows版は開発中) |
もう少し比べてから決めたい場合は、次の記事が近道です。
- bot参加型のツール(Notta / tl;dv / Otter)からの乗り換えを検討しているなら、【Mac】会議にbotを呼びたくない人のためのAI議事録
- 日本語対応の文字起こしツールを横並びで見たいなら、会議の自動文字起こしツール比較 2026
- Notion純正の機能と比べたいなら、Notion AI ミーティングノート vs 外部ツール
- 録画から議事録・Notion保存までの手順を知りたいなら、Notion AI ミーティングノートで議事録を管理する方法
よくある質問
まとめ
Granola が日本語でどこまで使えるか、要点を整理します。
- できること: 文字起こしと要約は日本語に対応(デスクトップは日本語を含む10言語)。botを呼ばずに記録でき、議事録のテンプレートも用意できる
- できないこと: アプリのUIは英語のみ。会議内で言語を混ぜると精度が落ち、固有名詞の誤変換は避けられない。そして音声も映像も保存されないため、聞き返して直すことができない
- 料金: 無料プランは履歴が制限され、Notion連携はBusiness($14 / ユーザー / 月)から。月額のみで年額プランはなし
日本語の会議が中心で「無料で始めたい」「日本語のまま使いたい」「録画も残したい」なら、Qureco を試してから比べるのが早い順序だと思います。録画は無料で無制限、botも呼ばずに今日の会議から使えます。





