説明の途中、5分ちょうどで録画が切れた。撮り直しても、どうやっても入り切らない。ついでに右下のLoomのロゴも、クライアントに渡すには少し気になっていた。
もうひとつお伝えしておくと、Loomの制限について検索して出てくる日本語の情報は、かなりの割合で古くなっています。プラン名が「Pro」になっていたり、メンバー数が「50人」と書かれていたり、価格が数年前のままだったり。ここではAtlassianの公式料金ページ(日本語版・英語版の両方)を直接確認した数字だけを使います。
30秒で分かる要点
| 項目 | Starter(無料) | Business |
|---|---|---|
| 録画本数 | 25件 | 無制限 |
| 動画の録画時間 | 1本5分まで | 無制限 |
| 会議録画の時間 | 無制限 | 無制限 |
| Loomブランディング | 入る | 削除できる |
| ワークスペースメンバー | 最大10人 | 拡張可 |
| 文字起こし | 50以上の言語に対応 | 同左 |
| 料金(1ユーザー月額) | ¥0 | ¥2,460(年払いで最大17%オフ) |
「5分制限」がかかるのは動画の録画だけ
公式は2種類の録画を分けている
Atlassianの日本語の料金ページには、無料プランの内容として次の2つが並記されています。
5 分間の動画の録画制限
無制限の会議録画時間
多くの解説記事が「無料プランは5分まで」と一括りに書いていますが、実際には自分がどちらの機能を使っているかで話が変わります。会議の記録が目的なら、長さの問題はそもそも起きていません。
5分で足りないときに、無料のままできること
動画の録画で5分に当たってしまう場合でも、課金する前に試せることが2つあります。
この2つで解決してしまう人は、実際のところ少なくありません。まずここを確認してから課金を検討しても遅くないと思います。
25本の上限に達したらどうなるか
無料プランで作れる録画は25件までです。この上限に達すると、古い録画を削除するか、有料プランに上げるかを選ぶことになります。
無料版にはLoomのブランディングが入る
Loomのブランディングを外せるのは有料プランの機能です。無料のまま使う限り、録画にはLoomの表示が付いてきます。
社内メンバーへの共有であれば、これが問題になることはまずありません。気になるのは、クライアントへ納品する資料や、そのまま公開するチュートリアル動画に使う場合です。
ワークスペースに招待できるのは10人まで
無料プランでワークスペースに追加できるメンバーは、公式のFAQによると最大10人です。
この数字は要注意で、日本語の解説記事には「50人まで」と書かれているものが複数あります。個人で使い始めたときは気づきませんが、チーム全体に広げようとした段階で、本数や時間より先にここが効いてくることがあります。
有料プランの料金と、外れる制限
| プラン | 月額(1ユーザー) | 主に外れるもの |
|---|---|---|
| Starter | ¥0 | ー |
| Business | ¥2,460 | 録画本数の上限、5分制限、Loomブランディング |
| Business + AI | ¥3,280 | 上記に加えてAI機能 |
| Enterprise | 個別見積 | 組織向けの管理機能など |
年払いにすると最大17%引きになります。
なお、検索で「Loom Pro 月額◯◯円」という記述を見かけたら、それは古い情報です。現在のプラン名は Starter / Business / Business + AI / Enterprise です。
それでもLoomを使い続けたほうがいい人
ここまで制限の話をしてきましたが、Loomが多くのチームに定着しているのには理由があります。乗り換えを考える前に、自分がその価値を使っているかを確かめてほしいと思います。
逆に言えば、これらをあまり使っておらず、「画面を録るのに使っているだけ」という状態なら、選択肢は他にもあります。
用途別に選び直すなら
評価軸を3つに絞る
画面録画ツールを比べ始めると機能表が長くなりがちですが、実際に判断を分けるのは次の3つです。
| 軸 | 見るポイント |
|---|---|
| 録画時間の上限 | 5分で足りるのか、足りないのか |
| 透かしの有無 | 社外に渡すものかどうか |
| 録った後にテキストが残るか | 後から内容を探す必要があるかどうか |
3つめは、録画ツールの比較ではあまり出てこない軸です。ただ、会議の記録が目的の場合はここで決まります。
用途別の早見表
| あなたの用途 | 向いているもの |
|---|---|
| 社外への動画メッセージ、視聴解析が要る | Loom有料プラン。この用途で代わりになるものは少ない |
| 長尺のチュートリアル・操作解説を作る | 時間無制限の録画アプリ(Mac向けアプリ7選) |
| 配信、複数カメラやソースの合成 | OBS Studio(Macの内部音声の仕組みはこちら) |
| オンライン会議を記録して、後から内容を追いたい | 録画に加えてテキストが残るツール |
会議の記録なら「テキストが残るか」で決まる
会議を録り続けると、動画のライブラリだけが増えていきます。1時間の打ち合わせを後から見返す時間は、たいていの場合ありません。「録ったのに見返さない」状態は、録っていないのとあまり変わらない結果になります。
Proプランでは、録画からAIが議事録を自動で作り、そのままNotionへ送れます。会議が終わった時点で、動画ではなく検索できるテキストが残ります。Proプランは初月無料で、クレジットカードの登録も不要です。
よくある質問
Loomの無料プランはいつまで使えますか
期限つきの体験版ではなく、無料のまま使い続けられるプランです。ただし録画25件・動画1本5分・メンバー10人という上限は常にかかります。
5分を超えた分は保存されないのですか
動画の録画では5分で収録が終了します。超えた部分は残りません。長い内容を扱う場合は、分割して撮るか、長さの制限がない会議録画を使うことになります。
25本の上限は、削除すれば元に戻りますか
戻ります。ただし削除した動画の共有リンクは無効になるため、社外に渡したものを消す際は注意が必要です。
無料プランでも文字起こしは使えますか
使えます。公式には50以上の言語に対応と記載されています。ただし、文字起こしのテキストがどこまで扱いやすいかは、実際の運用で確かめることをおすすめします。
有料にすると、過去に撮った動画のブランディングも消えますか
ブランディングの削除は有料プランの機能として提供されています。過去の動画への適用範囲は運用時点の仕様によるため、切り替える前に公式のヘルプで確認してください。
Loomで録った動画をQurecoに移せますか
Loomから動画をダウンロードして手元に保存することはできますが、QurecoはLoomからの一括インポート機能を持っていません。Qurecoは今後録る分から使う、という切り替え方になります。過去の動画をLoomに残したまま、新しい会議記録だけ移すという併用も現実的です。
この記事に出てくる用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Starter | Loomの無料プラン。録画25件、動画1本5分、メンバー10人までの制限がある |
| Business | Loomの標準的な有料プラン。1ユーザー月額¥2,460。本数と時間の制限、ブランディングが外れる |
| Business + AI | BusinessにAI機能を加えたプラン。1ユーザー月額¥3,280 |
| 動画の録画 | 画面を録って動画メッセージとして共有する使い方。無料プランでは1本5分まで |
| 会議録画 | オンライン会議を記録する機能。無料プランでも長さの制限がない |
| Loomブランディング | 無料プランの録画に付くLoomの表示。削除は有料プランの機能 |
| 視聴解析 | 誰がどこまで動画を見たかを確認できる機能。Loomの主要な価値のひとつ |
まとめ
- Loom無料プランの制限は、録画25件・動画1本5分・Loomブランディングあり・メンバー最大10人
- 5分の上限がかかるのは「動画の録画」だけで、会議録画の長さは無料でも無制限
- 分割収録や会議録画への切り替えで、課金せずに解決する場合がある
- 共有リンクの手軽さや視聴解析を実際に使っているなら、Business(1ユーザー月額¥2,460)は妥当な支出
- 会議の記録が目的なら、動画が増えることより「後からテキストで探せるか」で選ぶほうが結果的に困らない
制限に当たったという事実は、自分がLoomに何を求めていたのかがはっきりする瞬間でもあります。動画メッセージを届けたいのか、記録を残したいのか。そこが決まれば、課金するかどうかの答えも自然に出てきます。





