40分の顧客ミーティングの録音を読み込ませたら、3分で止まった。エラーメッセージらしいものは出ていない。壊れたのかと思って検索した人が、この記事にたどり着いていると思います。
壊れていません。無料プランの仕様です。
30秒で分かる要点
| 項目 | Free | プレミアム | ビジネス |
|---|---|---|---|
| 文字起こし時間 | 120分/月 | 1,800分/月 | 無制限 |
| 1回あたりの上限 | 3分 | 5時間 | 5時間 |
| AI要約 | 10回/月 | 100回/月 | 200回/アカウント/月 |
| ファイルインポート | 50個/月 | 100個/月 | 200個/アカウント/月 |
| アカウント数 | 1 | 1 | チームで設定可 |
| 料金(月払い) | ¥0 | ¥1,980/月 | ¥4,180/月 |
| 料金(年払い) | ¥0 | ¥1,185/月(年間¥14,220) | ¥2,508/月(年間¥30,096) |
エンタープライズは要相談で、文字起こし時間やアカウント数をカスタムできる枠です。
「3分で止まった」のは仕様
月の残量があっても、1回は3分で切れる
無料プランの制限が分かりにくいのは、時間の上限が2段階になっているからです。
- 月に文字起こしできる合計時間: 120分
- 1回の文字起こしで扱える長さ: 3分
月120分という数字だけを見ると「30分の会議なら4本いける」と読めます。ところが1回あたりの上限が3分なので、30分の会議は1本も通りません。ここが「Nottaが使えない」「3分で止まる」と検索される理由です。
30分の会議を無料枠に通そうとするなら、音声を3分ずつ10ファイルに切り分けて、10回に分けて読み込ませることになります。インポートは月50個まで使えるので回数自体は足りますが、切る作業と、10個に分かれたテキストをつなぐ作業が毎回発生します。会議が週に何本もある人には現実的ではないと思います。
3分の上限は「文字起こし」にかかっている
会議を後から確認したい人がやりたいことは、本当は2段階に分かれています。
- 会議を記録として残す(録画・録音)
- 残したものをテキストにして、要点をまとめる(文字起こし・要約)
無料枠に当たっているのは2番目です。1番目を別の手段で確保しておけば、素材を落とさずに済みます。この分け方は記事の後半でもう一度使います。
料金プランと、外れる制限
プレミアム: 1回5時間、月1,800分
個人で会議を記録する用途なら、まず候補になるプランです。1回の上限が3分から5時間に広がるので、長さで詰まることはほぼなくなります。月1,800分は30時間分です。
ビジネス: 文字起こし無制限、チームで使う
文字起こしが無制限になり、アカウントを複数持てます。年払いで月額¥2,508(年間¥30,096)、月払いで¥4,180。1回5時間の上限はプレミアムと同じです。
チーム全員の会議記録を1か所に集める運用なら、ここが視野に入ります。個人利用でプレミアムの1,800分を使い切る人は多くないので、まずはプレミアムで足りるかを見るほうが無駄がありません。
検索で出てくる価格には古いものが混ざっている
Nottaの料金は改定と割引の変更を経ています。検索結果の解説記事に「月額◯◯円」と書かれていても、割引前の金額や過去のプラン構成のままのものがあります。金額を確定させたい場合は公式の料金ページを直接見るのが確実です。この記事の数字も2026年8月31日時点のものです。
無料プランでもできること
制限の話が続きましたが、無料プランは「機能を試す枠」としてはよくできています。公式の料金表では、無料プランでも次の機能が使える扱いになっています。
| 機能 | 無料プランでの扱い |
|---|---|
| リアルタイム録音文字起こし | 使える(1回3分の上限内) |
| 話者識別 | 使える |
| テキストの翻訳 | 使える |
| テキスト編集 | 使える |
| AI要約 | 10回/月 |
| ファイルインポート | 50個/月 |
3分に収まる用途なら、無料のままでも実用になります。
- 電話やSlackハドルの短いやり取りをメモとして残す
- 思いついたことを口述して文字にする
- 打ち合わせ後、自分の口で3分にまとめて記録しておく
- 文字起こしツール自体の精度テスト
逆に、会議1本をまるごと通す使い方は無料プランの設計外です。ここを無理に回そうとすると、分割作業のほうが議事録を書くより時間がかかる状態になります。
無料のまま長い会議を残す方法
1. 端末側で会議を録っておく
会議に参加しているPCで、画面と音声をそのまま録画・録音します。ここは時間制限のないツールを使えば、40分でも2時間でも丸ごと残ります。文字起こしの上限とは無関係です。
2. 要約は無料のAIに投げる
録ったものからテキストが取れたら、要約自体は無料のチャットAIでも十分にこなせます。手順とプロンプトは既存の記事にまとめてあります。
この組み合わせなら、月額を払わずに長い会議を扱えます。手間は残ります。録ったファイルを開いて、AIに渡して、出てきたテキストを保存する。会議が週1、2本ならこれで足ります。
3. 手作業が面倒になってきたら
- 録画・録音は無料で時間無制限。ウォーターマークも入りません
- 仮想オーディオ(BlackHole等)の設定なしで、自分の声と相手の声の両方が録れます
- Proプランでは、録画からAIが議事録を自動生成し、そのままNotionへ送れます
会議が終わった時点で、動画ではなく検索できるテキストが残るという状態を作れます。Proプランは初月無料で、クレジットカードの登録も不要です。
一つだけ注意点です。QurecoはmacOS専用で、Windowsには対応していません。Windowsで探している場合は、この選択肢は外して考えてください。また、会議中にリアルタイムで字幕を出したい場合も、Qurecoの領域ではありません。
それでもNottaを選んだほうがいい人
ここまで無料プランの制限を書いてきましたが、Nottaが国内で広く使われているのには理由があります。乗り換えを考える前に、自分がその価値を必要としているかを確かめてほしいと思います。
課金するかどうかの分かれ目
| あなたの状況 | 向いている選択肢 |
|---|---|
| 3分以内の音声メモが中心 | 無料プランのまま |
| 精度や話者識別を試している段階 | 無料プランで確認してから判断 |
| 会議中にリアルタイムで文字を見たい | プレミアム |
| 自分が出ない会議もbotで記録したい | プレミアム以上 |
| Windows・スマホで使う | プレミアム以上 |
| Macで会議を丸ごと残して、後から読み返したい | 端末側の録画 + AI要約(無料でも組める) |
| 録画から議事録・Notionまで手間なくつなげたい | Qureco Pro(初月無料) |
判断の軸は「リアルタイムで文字が要るか」と「自分の端末で録れる会議か」の2つです。この2つが両方ノーなら、無料のまま別のやり方で足りることが多いです。
よくある質問
3分を超えた分は保存されますか
無料プランでは3分で文字起こしが終わります。超えた部分はテキストになりません。音声ファイルを自分の手元に持っている場合は、そのファイル自体は残っています。
月120分は翌月に繰り越せますか
繰り越しは想定されていません。毎月の枠として扱ってください。
無料プランに期限はありますか
期限つきの体験版ではなく、無料のまま使い続けられるプランです。ただし月120分・1回3分・AI要約10回という上限は常にかかります。
音声を3分ずつに切れば、無料で長い会議を通せますか
理屈の上では可能です。インポートは月50個まで使えます。ただし30分の会議で10ファイル、1時間なら20ファイルになり、切る作業とテキストをつなぐ作業が毎回発生します。月に数本なら耐えられますが、常用するには重い運用です。
無料プランでもNottaのbotを会議に呼べますか
Nottaは Zoom・Google Meet・Teams・Webex にbotを参加させて記録する仕組みを持っています。ただし1回3分という上限は文字起こし全体にかかるため、無料プランのままで会議1本を丸ごと通すことは想定されていません。プランごとの扱いは変わることがあるので、運用前に公式ヘルプで確認してください。
Nottaで作った過去のデータをQurecoに移せますか
一括で取り込む機能はありません。Nottaに残したテキストはそのまま置いておき、今後録る分から切り替えるという使い方になります。両方を併用している人もいます。
Qurecoは無料でどこまで使えますか
画面録画と音声録音が、時間制限もウォーターマークもなく無料で使えます。AI議事録の自動生成とNotion連携はProプランの機能で、こちらは初月無料・クレジットカード登録なしで試せます。
この記事に出てくる用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Free(無料プラン) | Nottaの無料枠。月120分・1回3分・AI要約10回/月・インポート50個/月 |
| プレミアム | 個人向けの有料プラン。月1,800分・1回5時間。年払いで月額¥1,185、月払いで¥1,980 |
| ビジネス | チーム向けの有料プラン。文字起こし無制限。年払いで月額¥2,508、月払いで¥4,180 |
| 1回あたりの上限 | 1回の文字起こしで扱える音声の長さ。無料は3分、有料は5時間 |
| AI要約 | 文字起こしから要点をまとめる機能。無料は月10回まで |
| 話者識別 | 誰が話したかを分けてタグ付けする機能。無料プランでも使える |
| Notta Bot | Web会議に参加させて自動で録音・文字起こしをさせる仕組み |
まとめ
- Nottaの無料プランは月120分・1回につき3分の二重構造。月の残量があっても長い会議は1回で通らない
- 3分で止まるのは不具合ではなく仕様。制約は「量」と「1回の長さ」で、機能自体は無料で試せる
- 有料に上げるならプレミアムが年払いで月額¥1,185(月払い¥1,980)。1回5時間まで扱える
- 3分の上限は文字起こし側の制約。端末側で会議を丸ごと録っておけば、要約のやり方は後から選べる
- リアルタイム表示・bot参加・Windows・スマホが必要ならNotta、Macで会議を残して読み返すのが目的なら端末録画とAI要約の組み合わせで足りることが多い
無料枠に当たったときは、そのツールに何を求めていたのかがはっきりする瞬間でもあります。会議中に文字を見たいのか、後から内容を確認したいのか。そこが決まれば、課金するかどうかの答えも自然に出てきます。





