在宅の会議で生活音が入るのが気になって、ノイズキャンセルのためにKrispを入れた。設定画面を触っていたら「AI Note Taker」という項目があった。
これで議事録まで済むなら、ツールを増やさなくていい。そう思って調べ始めた人向けの記事です。
Krispの議事録機能でできること
会議が終わると要約とアクションアイテムが出る
Krispの AI Meeting Assistant は、会議の文字起こしに加えて次のものを生成します。
- 決定事項とアクションアイテムを含む要約
- 話者を識別したタイムスタンプ付きの文字起こし
- メンバーへのタスク割り当て
- 約束と次のステップを整理した議事録
botは会議に入らない
Krispの特徴は、会議に参加者としてbotを追加しないことです。
なお、Zoomなどでは希望すればbot方式を選ぶこともできます。
対応言語に日本語が入っていない
ここが日本語で会議をしている人にとって最も重要な点です。
日本語の定例を議事録に残すなら QurecoMac用の録画・録音アプリで、Krispと同じく会議にbotを参加させません。違いは日本語の扱いで、日本語の会議を前提にAI議事録を生成します。録画そのものは無料で、時間制限もウォーターマークもありません。記事の後半でKrispとの使い分けを詳しく書きますが、先に試したい方はこちらから。
公式が挙げている言語
スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、オランダ語、ポーランド語、ポルトガル語、ヒンディー語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、チェコ語、ウクライナ語、韓国語
国内記事の記述が食い違っている
判断としては、公式が挙げている言語一覧を基準にするのが安全です。日本語の定例を任せる前提で契約するのは避けて、必要なら短い会議で自分の環境を試してから決めてください。
ノイズキャンセルは言語に関係なく効く
切り分けておきたいのはこの点です。
料金の実際
プラン表
| プラン | 価格 | ノイズキャンセル | 文字起こし・録音 | AI議事録 | ストレージ |
|---|---|---|---|---|---|
| Free Trial | $0(7日間) | 無制限 | 無制限 | 無制限 | - |
| Core | 月払い $16/年払い $8(1ユーザー) | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 10GB |
| Advanced | 月払い $30/年払い $15(1ユーザー) | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 60GB |
| Enterprise | 個別見積 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Core では Slack / Notion / Zapier / Teams / HubSpot / Pipedrive / Affinity / API との連携が使えます。Advanced で Salesforce と ConnectWise が追加されます。
$8は年払いの数字
1年分をまとめて払う前提で比較していると、実際の請求と食い違います。
無料の入り口は7日間トライアル
トライアル後の無料利用については、第三者のまとめで「ノイズキャンセルが1日60分まで」「AI要約は1日2件まで」と報告されています。公式の料金表にはこの数値の記載がないため、無料枠の細かい条件は登録時に確認してください。
bot不要と設定不要は別の話
Krispを検討するときに混ざりやすいのがこの2つです。
仮想マイク・スピーカーを設定する方式
流れはこうです。Krisp側の音声入出力に実機のマイクとスピーカーを設定し、通話アプリ側の入出力にKrispの仮想デバイスを設定します。これで通話音声がKrispを経由するようになります(前掲のASCII)。
上のスクリーンショットにも「Krisp Microphone」「Krisp Speaker」という選択欄が写っています。ここを合わせる作業が必要です。
設定が要る代わりに、プラットフォームを問わない
この方式の良いところは、会議アプリごとの連携を待たなくていい点です。音声デバイスの層で処理するので、新しい会議ツールが増えても同じように使えます。
Krispが向いている場面・噛み合わない場面
| 状況 | Krispで足りるか |
|---|---|
| 会議中の生活音・打鍵音を消したい | 足りる(言語に関係なく効く) |
| 英語の会議の議事録を残したい | 足りる(英語はオンデバイス処理) |
| 韓国語・欧州言語の会議 | 足りる(対応言語に含まれる) |
| botを会議に出したくない | 足りる |
| 日本語の定例の議事録を残したい | 対応言語一覧に日本語がないため噛み合わない |
| 音声デバイスの設定を触りたくない | 仮想デバイスの設定が必要 |
| 画面共有の資料も残したい | 音声が対象なので映像は残らない |
英語会議が中心なら、Krispで一本化する形は十分に成立します。以下は、日本語の会議が中心の人向けの話です。
日本語の会議を記録に残す場合
日本語の定例を記録に残すなら、日本語の議事録を前提にしたツールを足す形になります。
- 日本語の会議を前提にしたAI議事録を生成します。テンプレートをカスタマイズできるので、決定事項と宿題だけを残す形にもできます
- 仮想オーディオの設定が不要です。マイクとシステム音声を個別にON/OFFするだけで、会議アプリ側の音声デバイスを触る必要がありません
- 画面も録画として残るので、共有された資料や数字を後から確認できます。音声のみのモードもあります
- 録画そのものは無料で、時間制限もウォーターマークもありません。AI議事録とNotion連携はProプラン(月額980円のローンチ価格、2週間無料でクレジットカードの登録も不要)です
一つだけ注意点です。Qurecoにはノイズキャンセル機能がありません。生活音を相手に届かないようにする用途はKrispの領域です。また、文字起こしと議事録の生成はクラウド側で処理されるため、オンデバイス処理が要件の場合はKrispのEnterpriseプランのほうが条件に合います。
よくある質問
第三者のまとめでは、無料利用でノイズキャンセルが1日60分までと報告されています。公式の料金表には無料プランの分数が記載されていないため、実際の枠は登録時の表示で確認してください。議事録機能を含むMeeting AIの無料の入り口は7日間のトライアルです。
まとめ
- Krispの議事録機能は、要約・アクションアイテム・話者識別付きの文字起こしまで生成できる。botは会議に入らない
- ただし公式の文字起こし対応言語は英語(オンデバイス)+追加15言語で、日本語は含まれていない。韓国語は含まれている
- ノイズキャンセルは言語に依存しないので、日本語会議でもノイズ除去の用途では有効
- 料金は Core が年払い$8/月払い$16。$8だけを見て検討すると実際の請求と食い違う。Meeting AIの無料の入り口は7日間トライアル
- bot不要と設定不要は別の話。仮想マイクとスピーカーを会議アプリ側に設定する工程が1回必要
英語会議が中心ならKrispで一本化できます。日本語の定例を記録に残したいなら、日本語の議事録を前提にしたツールを足す形が確実です。





